MuJic & Me 1 Jacket

妄想対談 with Michael Jackson Pt.2

※この対談はフィクションです。Michael Jackson本人の実際の発言ではありません。

Prologue

Michael:また会えたね。

Agashi:Pt.1に続いて、今回もよろしく(笑)。

Michael:前回は僕の子どもの頃から、いろいろな時代の曲を聴いていったね。

Agashi:そう。Pt.1はどちらかというと「昼」のマイケルだったと思う。

Michael:昼?

Agashi:うん。Jackson 5の頃の明るさとか、みんなが知っているポップスターとしての輝きとか。太陽の下で鳴っているような曲が多かった。

Michael:じゃあ今回は?

Agashi:今回は「夜」。ディスコやクラブで鳴るような曲を中心に選んだ。踊れるマイケル、グルーヴのあるマイケルって感じかな。

Michael:同じ音楽でも、聴く場所や時間で印象は変わるからね。

Agashi:そうなんだよね。マイケルの曲って、もちろん世界中の人が知っているポップソングなんだけど、DJ目線で見ると今でもフロアで使える曲が本当に多い。

Michael:それは嬉しいことだね。

Agashi:だから今回の2部作を通したキーワードは「Still Working Day and Night」ってしてるんだ。

Michael:僕の曲、「Working Day and Night」からだね。

Agashi:そう。もちろんそこから取っているんだけど、ただのタイトルの引用じゃない。「今でもまだイケてるぜ」っていう意味を込めたんだ。

Michael:Still Working……今も続いている、ということだね。

Agashi:そう。昔の名曲を振り返るだけじゃなくて、今聴いても、今クラブで流しても成立する。マイケルの音楽はまだ動いている。まだ踊れる。そこをもう一度提示したかった。

Michael:そしてDay and Nightには、別の意味も込めた。

Agashi:うん。Pt.1が「Day」。太陽の下で、世界中に光を届けていたマイケル。Pt.2は「Night」。クラブやフロアの夜の空気の中で、今も輝きを放つマイケル。

Michael:昔も今も、昼も夜も、僕の音楽が生き続けているってことかい?

Agashi:そうだよ。本当にそうなんだ!今でも世界中の人がそう思ってる。You rock our world !

Michael:Still Working Day and Night……That sounds good !

Agashi:Yeah! じゃあ、夜の部を始めようか。

Michael:Quickly.

I Want You Back → The Love You Save

Michael:いきなり「I Want You Back」から始まるんだね。

Agashi:そう。でも、まだ全部は聴かせない(笑)。

Michael:何か仕掛けがあるんだね。

Agashi:ふふふ。Pt.1にもイントロだけ登場したけど、ここでもリミックスバージョンのイントロだけ。聴いた人は「おっ!いきなり来たぞ!」って思うと思うんだけど、実はまだその時ではない。

Michael:ずいぶん焦らすね。

Agashi:そう(笑)。でも、この曲はJackson 5を代表する曲だし、みんな知ってるからこそ、いつどう出すかは考えたかった。DJってどの曲を選ぶかも大事だけど、いつ出すかも同じくらい大事だから。

Michael:同じ曲でも、置かれる場所によって感じ方が変わるものだよね。

Agashi:そう。そして次は「The Love You Save」。

Michael:これもJackson 5時代の曲だね。

Agashi:うん。この2曲はABCも含めてセットで語られることも多いけど、やっぱりこの頃の勢いはすごい。

Michael:あの頃は、次から次へと歌いたくて仕方なかったんだ。

Agashi:それが音に出てるんだよね。今聴いても、若さとか楽しさとか、そういうエネルギーがそのまま伝わってくる。

Blame It on the Boogie → Shake Your Body (Down to the Ground) → Love Never Felt So Good

Michael:ここでパッと時代が進んで。

Agashi:ディスコパート。「Blame It on the Boogie」から「Shake Your Body」。もうド定番だけど、やっぱりフロアでは強い。

Michael:踊るための音楽だね。

Agashi:そう。そしてここが今回のハイライトのひとつ。

Michael:「Love Never Felt So Good」へつながるところ?

Agashi:そう。正直、繋いだ時に「これは気持ちいいな」って思った。

Michael:どんなところが?

Agashi:BPMやビート感を合わせるのは当然なんだけど、もうドンピシャだった。それに面白いのが、「Love Never Felt So Good」って2014年の曲として発表されたけど、実際に制作されたのは1983年なんだよね。

Michael:そうだね。

Agashi:だから「Shake Your Body」と同じ時代の空気がある。それに最近のブギー再評価、流行もあって、逆に今っぽく聴こえるところが面白い。

Michael:時間を越えて曲がつながったんだね。

Agashi:そう。だからこのMixでは、「昔のマイケル」じゃなくて、「今でも鳴るマイケル」を証明できたって感じ。

Rock with You → Don't Stop 'Til You Get Enough → Wanna Be Startin' Somethin' → Thriller

Michael:「Rock with You」。

Agashi:これ、オレが一番好きな曲なんだよね。

Michael:そうなんだ。嬉しいね。

Agashi:世界で一番良い曲。宇宙で一番良い曲だって言う人もいるよ(笑)。

Michael:それはずいぶん大きな評価だね(笑)。

Agashi:いや、でも本当にそう思ってる人は多いと思う。派手に主張する曲じゃないんだけど、音のバランスとか、歌の柔らかさとか、グルーヴとか……全部が完璧なんだよ。

Michael:僕も大好きな曲だよ。

Agashi:やっぱり。「Love Never Felt So Good」と雰囲気が似てるから続けてみたけど、つなぎはイマイチだったかな。

Michael:ちょっとした違和感が、次の曲をもっと印象的にしてくれることもあるものだよ。そして「Don't Stop 'Til You Get Enough」から「Wanna Be Startin' Somethin'」。

Agashi:ここからはもうタイトル通り(笑)。まだまだ踊ってもらいます、って感じ。ここまで来ると、もうフロアの熱量はかなり高い。

Michael:この2曲でさらにリズムの勢いを強めたね。

Agashi:うん。歌もリズムも全部押し寄せてくる感じ。そしてソウル・マコッサのコーラスの中を「Thriller」へ・・・。

Michael:これは誰かのリミックスかい?

Agashi:そう。The ReflexのHalloween Disco Edit。「Thriller」はもちろん超有名曲だけど、MVのイメージが強いから。このバージョンの方がクラブ感が出ると思った。

Michael:音数を減らしたリミックスを使って...次の展開を期待させる作りだね。

Agashi:まさに。そして......。

Billie Jean

Michael:This is the best part!

Agashi:来ました。

Michael:「Billie Jean」。

Agashi:満を持して。

Michael:Pt.1にも少し登場していたね。

Agashi:そう。あの時はイントロだけ。だから今回は「ちゃんと聴かせる」って決めてた。

Michael:今度はあまり手を加える必要がないと思った?

Agashi:そう。あのドラム、そしてベース。最初の数秒で、もう空気が変わるんだよね。静かに始まって、少しずつ緊張感が高まっていく。だから、DJ側が余計なことをする必要はないと思った。

Michael:曲そのものの力を信じたんだね。

Agashi:そう。ただ、最後だけはオリジナルから少し演出を入れた。

Michael:どんな?

Agashi:ライヴの時みたいに、終盤のサビ終わりでドラムだけのパートを作った。

Michael:なるほど。

Agashi:あそこは、みんな頭の中に浮かぶと思うんだよね。マイケルのソロダンス。

Michael:音だけで、映像が見える瞬間だね。

Agashi:そう。だから「Billie Jean」を聴いている時はただ曲を聴いてるんじゃなくて、みんながあのムーンウォークを思い出してるんだと思う。

Dangerous → Scream → Remember the Time → Right Here (Human Nature Remix)

Michael:ここから90年代の僕になるんだ。

Agashi:そう。

Michael:「Billie Jean」とは違う時代の音だけど、スムーズにつながっているね。

Agashi:そうなんだよ。「Billie Jean」の最後のドラムパートからこの曲に入るところは今回かなり気に入ってる。

Michael:その切り替わる瞬間が気持ちいいね。

Agashi:まさにそんな感じ。80年代の象徴から、90年代へ切り替わる瞬間。

Michael:「Dangerous」は新しいリズムを取り入れた曲だった。

Agashi:うん。個人的には、New Jack Swingの最高峰のひとつだと思ってる。もちろん流行のサウンドを取り入れているんだけど、ただ流行に乗っただけじゃなくて、完全にマイケルの音になってるんだよね。

Michael:新しいものを取り入れることは、いつも大事にしていたよ。

Agashi:だから今聴いても古く感じない。むしろ今のクラブで鳴らしても全然いける。

Michael:そして「Scream」。

Agashi:そう。これはもう90年代マイケルを象徴する曲のひとつだよね。

Michael:Janetと共演したんだ。

Agashi:うん。あの時代の兄妹共演っていう話題性ももちろんあるけど、音としてもすごく攻めてる。

Michael:新しい表現をしたかった。

Agashi:そういう感じがする。ただのスターの新曲じゃなくて、「まだ変化し続けているマイケル」って感じ。

Michael:そして「Remember the Time」。

Agashi:ここは少し力を抜くところかな。「Dangerous」「Scream」と張り詰めた空気が続いたから、そのまま熱は残しつつ、少しだけ表情を変えたかった。

Michael:勢いはそのままに、少ししなやかになる感じ。

Agashi:そうそう。フロアの熱を急に冷ましたくはなかったんだ。そして、ここから少しずつ夜も終盤へ向かっていく。

Michael:もうクールダウンに入るんだね。

Agashi:そう。でも急に落としたくはなかった。ビート感を保ちながらメロウに。だからここでSWV「Right Here (Human Nature Remix)」。もちろん「Human Nature」への橋渡しだけどね。

Human Nature → Man in the Mirror

Michael:そして「Human Nature」。

Agashi:ここまでずっと踊れる曲を続けてきたけど、少し落ち着いてマイケルの声やメロディを感じてもらう時間へ。

Michael:「Human Nature」は僕にとっても特別な曲だよ。

Agashi:みんな大好きさ!

Michael:静かな曲ほど、隠せないものがあるんだ。

Agashi:分かる気がする。派手な演出がない分、ごまかしが利かない。だからこそ、マイケルの歌のすごさが一番伝わる曲のひとつだと思う。

Michael:そして「Man in the Mirror」。

Agashi:ここで一度、パーティーの熱を落ち着かせる。

Michael:終わりが近づいているのを感じるよ。

Agashi:そう。ここまでずっと踊ってきたけど、最後は少しマイケル自身に思いを向ける時間にしたかった。

Michael:この曲を歌うたびに、会場のみんなの気持ちが一つになるのを感じていたよ。

Agashi:マイケルが亡くなった時、この曲を聴き直した人が本当に多かった。それだけ、多くの人にとって特別な曲なんだと思う。 きっと世界中の人が、この曲のメッセージを必要としていたんだよ。でもここでは感動的に終わらせるんじゃなくて、この後にもう一つ仕掛けを残している。

I Want You Back (Z-Trip Remix) → I Want You Back → I'll Be There

Michael:……このギターは?

Agashi:気づいた?

Michael:「I Want You Back」?

Agashi:そう。ここが今回、一番意外なつながりかもしれない。「Man in the Mirror」のゴスペル調コーラスのバックに、「I Want You Back (Z-Trip Remix)」のギターをかぶせる。 最初は自分でもどうかなと思ったんだけど、合わせてみたらすごくハマった。

Michael:すごく意外な組み合わせだけど、なんだかマッチしているね。

Agashi:そうなんだよ。そして、ここでいよいよ登場。

Michael:オリジナルの「I Want You Back」。

Agashi:そう。最初にも少しだけ登場させたけど、ここでようやくフルで聴かせる。

Michael:同じ曲なのに、最初とは違って聴こえるね。

Agashi:それを狙ってた。最初はパーティーの始まりを告げる曲。そして最後は、長い旅を終えて戻ってくる場所みたいな感じ。

Michael:だから、最初より温かく聴こえるんだね。

Agashi:そして、そのまま「I'll Be There」。

Michael:定番の流れだね。ライブでもJackson 5のパートは毎回入れていたよ。

Agashi:そうだったよね。マイケルはファンが何を求めているのかをちゃんと分かっていた。新しい「King of Pop」を見せながら、同時にファンが待っているものにもちゃんと応えてきた。

Michael:過去の曲も、自分にとって大切な一部だからね。

Agashi:だから今回のこの曲順も、そこを表現したかったんだ。「I Want You Back」で始まったものが、いろいろな時代を通って、最後にもう一度戻ってくる。 でも、それは昔に戻るってことじゃない。いろんな時代を通ってきたからこそ、同じ曲がまったく違って聴こえるんだ。

I Never Dreamed You'd Leave In Summer → Smile

Michael:ここでStevieが登場するんだね。

Agashi:そう。

Michael:彼は特別な存在だよ。

Agashi:うん。だから今回は、この曲を入れたかった。「I Never Dreamed You'd Leave In Summer」。

Michael:美しい曲だね。

Agashi:この曲は、やっぱり追悼式でスティーヴィーが歌ったことが印象に残っている人も多いと思う。

Michael:そうだったね。

Agashi:タイトルそのものが、あの時の多くの人の気持ちに重なるんだよね。「君がいなくなるなんて、夢にも思わなかった」。

Michael:突然の別れだったからね。

Agashi:でも、最後を悲しみだけで終わらせたくなかった。

Michael:だから「Smile」なんだね。

Agashi:そう。マイケルなら、きっとみんなに「悲しまないで、笑ってごらん」って言うんじゃないかなと思って、この曲を選んだ。

Michael:僕の好きなチャップリンの、素敵な歌だ。

Agashi:でも、マイケルが歌ったことでこの曲はマイケルからのメッセージになった。そう感じている人は多いと思う。

Michael:笑顔は、人をつなぐものだからね。

Agashi:そう。だから最後は、マイケルの歌を借りて、世界中の人が思っていることを置いた。

Michael:……。

Agashi:Michael……。I want you back !

終わり